自己否定
母に対する気持ちの変化にびっくり!そして巨大な恐怖がスルッとなくなった
40代女性
リコネクティブ・ヒーリング3回とカー・システムの個人と家族間の全カルマ解除、そしてリコネクションなどの施術でお世話になりました。
変化がとても大きかったので、報告させていただきます。
特に大きな変化を感じたのが、リコネクションを受ける準備のためにやっていただいた、リコネクティブ・ヒーリング3回のうち、1回目と3回目です。
そのときは同時に全カルマ解除(個人&家族)もお願いしていました。
ですからリコネとカルマ解除、どちらが効いたのか(あるいは両方かもしれません)分かりませんが、得られた結果にはとても感謝しております。
まず1回目の時点で、母親への心境に多大な変化が起こりました。
人生でずっと取り組んできた、母に対する愛憎半ばする感情が変容してしまったのです。
これは私にとって、とても大きなことでした。
長い間、私は母から小さいころ虐待を受けていたという感覚を持っておりました。
記憶というのは、うそをつきやすいものですから、これが真実かどうかは断言することができません。
ただ、しばしば母に手を上げられてきたということ、また母が(今は違いますが)ヒステリックだったということは事実です。
母は、自分で努力して怒りっぽい性格を変えました。
そのことについては母に対して本当に尊敬の念を抱きましたが、母に怒鳴られ叩かれながら不安定に自分は育ったという、執拗に湧き上がってくる恨みの念はなかなか消えませんでした。
だから「こんなに生きるのが辛いのだ」と。
「人が信じられず、社会が信じられず、世界が信じられないのだ」と。
だから、「こんなにもいろんなことが怖くて仕方ないんだ」と。
しかも両親からは、褒められたり、慰めてもらったり、励ましてもらったりしたことはありませんでした。
うちの家庭の文化には、そういうものがなかったのです。
とても生きづらかった。それが全部、母から受けた虐待のためのもののように感じられていたのです。
この感情に理性のコントロールは、全く効きませんでした。
燃え上がる憤怒というか、この生々しい怒りのために文章につづることすら困難でした。
特に若いころは、考えるだけで呼吸が乱れるくらいでした。
「私はこの生きづらさを解消するためだけに、人生を送っているのだろうか。」マイナスをゼロに戻すためだけに必死になっている人生だとしたら、なんて虚しいものだろうと考えておりました。
このことについては反省をしたり、感謝を送ったり(自分で言うのもなんですが地道にやってきました)、いろんなセッションを受け、インナーチャイルドを抱きしめたり、前世療法を受けたり、その他もっといろいろ努力はしていました。
その成果か、かなり落ち着いてきていたのですが、それでも最後の一点、どうしても取りきれない何かがありました。
許しきれない何かがあったのです。
ところが、1回目のリコネと全カルマ解除を受けたあとに気が付いてみれば、母に対する怒りや恨みの念が枯れ果てておりました。
感情のエネルギーのようなものが、吸い出されるようにその記憶からなくなっていて、単なる記憶としては残っているものの、まるで、もとは生々しいカラーの動画が、静止した白黒写真のようになってしまったかのようでした。
もう何の感情も喚起しないものに変わり果てていたのです。
ちなみに今、こうしてつづっていても、幼児期に受けたと思っていた、母のあれやこれやの行為は、過ぎた遠い記憶でしかありません。
あまりに簡単にラクになってしまったので、長年の努力はなんだったのだろうとも思ってしまいましたが、日常クレンジングに励んでいることや(ラクになりたいという私のモチベーションは高いので、怠け者なのですが、長期にわたって励んでおりました。いまだに続けています)、ものすごい手抜きなやり方ではありますが、ドリーン・バーチューさんのチャクラ・クリアリングの瞑想を勤務先への電車の中で平日は毎日行っていることなども、累積した効果として影響を及ばしているかもしれないなとは思います。
母のことは、とても愛しておりましたが、自分の中の整理しきれない感情に、苦しめられておりました。それがすごくラクになりました。とても感謝しております。
そして3回目のリコネ&全カルマ解除ですが、ここでの変化もものすごく大きかったです。
私はずっと、巨大な恐怖を抱えて生きておりました。
それを母のせいにしているところもあったと思いますが(前世的な意味でも関わっているのかもしれませんが、それは略します)、この恐怖は誰かのせいにしなければ耐え難いほど苦痛なものでした。飲み込まれてしまい、逆らえないほど巨大で、重くて、鋭くとがっていて、苦しくて仕方のないものでした。
怖くて怖くて怖くて怖くて(引き金になるものはあるのですが、なぜこんなにも怖いのか自分でも分からないのです)身体に痛みを感じ、すくみあがるほどの恐怖です。
あまりにひどい恐怖なので言葉で言い表すことができないほどです。
もういい年なので、恐怖とともに生き、恐怖とともに行動することに慣れてはいたのですが、自分で自覚のないときでさえ、この恐怖が通奏低音のように心の中を流れていて、私は常におびえすくんでいたのです。
あまりに苦しいので、やはりこれも地道にクレンジングに励んでおりました。
だけどまったく太刀打ちできないくらい大きすぎて、何度クレンジングしても多少は恐怖の質量が減りはするものの、減ってさえまだまだ巨大なのでした。
ところが3回目を受けた後のある日、この恐怖がすっぽりなくなっていることに気付きました。
本当にきれいさっぱりなくなっていて、普通の不安や恐怖はもちろんまだわきあがってくることがあるものの、あのおなじみの鯨のような恐怖は、もう戻ってはこないということに気付きました。
巨大な恐怖がなくなったため、心の中のスペースが(これは比喩ですが)すっぽり空きました(もちろん全部ではなく、その恐怖の占めていた空間だけです)。
「なんとラクなのだろう」と思いました。
スペースがすごく空いたため、ストレス耐性が高くなりました。
今までと同じ量のストレスを受けても、あふれてしまわないのです。
常時存在していた(恐怖による)不快感もなくなりました。母に対する怒りやこの恐怖を消すために、リコネやカルマ解除を受けたわけではありません。
それなのにこんな変化を起こしてもらえたことは、本当に感謝しきれません。
ただラクになると、苦しかったことって、すぐ忘れてしまうものですね。それに今まで隠れていた、別の有象無象(不安や自己否定)が顔を出してくるというか、それに気付くようになるし・・・。
もっと細かい変化はいろいろちょこちょこありましたし、リコネやカルマ解除とともに受けたトランケート・ワークによる変化、その他、リコネクションによる変化などもありますが、長くなったので今回はこのへんにします。
麻由美さん、本当にありがとうございました。
セラピスト・山田真由美より
とても大きな変化がありましたねぇ。
毎回大きく変化しラクになっていくのを見ているのは、私にとっても喜びでした。
おっしゃっている通り、長年続けてきたクリアリングの効果も加算されていると思いますよ。
お話を伺うと、本当に感心するほど地道に励んできましたものね。
いろんな所での他のセッションの効果もあって、今この時にリコネ、カー・システムのワーク、リコネクションだったのでしょう。
でも今まで長年抱えていたものが、不思議なほどスルッと跡形もなくなくなってしまうって本当にあるんですよねぇ。
これは体験してみないと分からない感覚ですけどね。
人生はどこまで行っても、気付く・手放すの繰り返しですね。
今回大きなものを手放せて良かったですね。
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母に対する気持ちの変化にびっくり!そして巨大な恐怖がスルッとなくなった
40代女性
リコネクティブ・ヒーリング3回とカー・システムの個人と家族間の全カルマ解除、そしてリコネクションなどの施術でお世話になりました。
変化がとても大きかったので、報告させていただきます。
特に大きな変化を感じたのが、リコネクションを受ける準備のためにやっていただいた、リコネクティブ・ヒーリング3回のうち、1回目と3回目です。
そのときは同時に全カルマ解除(個人&家族)もお願いしていました。
ですからリコネとカルマ解除、どちらが効いたのか(あるいは両方かもしれません)分かりませんが、得られた結果にはとても感謝しております。
まず1回目の時点で、母親への心境に多大な変化が起こりました。
人生でずっと取り組んできた、母に対する愛憎半ばする感情が変容してしまったのです。
これは私にとって、とても大きなことでした。
長い間、私は母から小さいころ虐待を受けていたという感覚を持っておりました。
記憶というのは、うそをつきやすいものですから、これが真実かどうかは断言することができません。
ただ、しばしば母に手を上げられてきたということ、また母が(今は違いますが)ヒステリックだったということは事実です。母は、自分で努力して怒りっぽい性格を変えました。
そのことについては母に対して本当に尊敬の念を抱きましたが、母に怒鳴られ叩かれながら不安定に自分は育ったという、執拗に湧き上がってくる恨みの念はなかなか消えませんでした。
だから「こんなに生きるのが辛いのだ」と。
「人が信じられず、社会が信じられず、世界が信じられないのだ」と。
だから、「こんなにもいろんなことが怖くて仕方ないんだ」と。
しかも両親からは、褒められたり、慰めてもらったり、励ましてもらったりしたことはありませんでした。
うちの家庭の文化には、そういうものがなかったのです。
とても生きづらかった。
それが全部、母から受けた虐待のためのもののように感じられていたのです。
この感情に理性のコントロールは、全く効きませんでした。
燃え上がる憤怒というか、この生々しい怒りのために文章につづることすら困難でした。
特に若いころは、考えるだけで呼吸が乱れるくらいでした。
「私はこの生きづらさを解消するためだけに、人生を送っているのだろうか。」
マイナスをゼロに戻すためだけに必死になっている人生だとしたら、なんて虚しいものだろうと考えておりました。
このことについては反省をしたり、感謝を送ったり(自分で言うのもなんですが地道にやってきました)、いろんなセッションを受け、インナーチャイルドを抱きしめたり、前世療法を受けたり、その他もっといろいろ努力はしていました。
その成果か、かなり落ち着いてきていたのですが、それでも最後の一点、どうしても取りきれない何かがありました。許しきれない何かがあったのです。
ところが、1回目のリコネと全カルマ解除を受けたあとに気が付いてみれば、母に対する怒りや恨みの念が枯れ果てておりました。
感情のエネルギーのようなものが、吸い出されるようにその記憶からなくなっていて、単なる記憶としては残っているものの、まるで、もとは生々しいカラーの動画が、静止した白黒写真のようになってしまったかのようでした。
もう何の感情も喚起しないものに変わり果てていたのです。
ちなみに今、こうしてつづっていても、幼児期に受けたと思っていた、母のあれやこれやの行為は、過ぎた遠い記憶でしかありません。
あまりに簡単にラクになってしまったので、長年の努力はなんだったのだろうとも思ってしまいましたが、日常クレンジングに励んでいることや(ラクになりたいという私のモチベーションは高いので、怠け者なのですが、長期にわたって励んでおりました。いまだに続けています)、ものすごい手抜きなやり方ではありますが、ドリーン・バーチューさんのチャクラ・クリアリングの瞑想を勤務先への電車の中で平日は毎日行っていることなども、累積した効果として影響を及ばしているかもしれないなとは思います。
母のことは、とても愛しておりましたが、自分の中の整理しきれない感情に、苦しめられておりました。
それがすごくラクになりました。とても感謝しております。
そして3回目のリコネ&全カルマ解除ですが、ここでの変化もものすごく大きかったです。
私はずっと、巨大な恐怖を抱えて生きておりました。
それを母のせいにしているところもあったと思いますが(前世的な意味でも関わっているのかもしれませんが、それは略します)、この恐怖は誰かのせいにしなければ耐え難いほど苦痛なものでした。
飲み込まれてしまい、逆らえないほど巨大で、重くて、鋭くとがっていて、苦しくて仕方のないものでした。怖くて怖くて怖くて怖くて(引き金になるものはあるのですが、なぜこんなにも怖いのか自分でも分からないのです)身体に痛みを感じ、すくみあがるほどの恐怖です。あまりにひどい恐怖なので言葉で言い表すことができないほどです。
もういい年なので、恐怖とともに生き、恐怖とともに行動することに慣れてはいたのですが、自分で自覚のないときでさえ、この恐怖が通奏低音のように心の中を流れていて、私は常におびえすくんでいたのです。
あまりに苦しいので、やはりこれも地道にクレンジングに励んでおりました。
だけどまったく太刀打ちできないくらい大きすぎて、何度クレンジングしても多少は恐怖の質量が減りはするものの、減ってさえまだまだ巨大なのでした。
ところが3回目を受けた後のある日、この恐怖がすっぽりなくなっていることに気付きました。
本当にきれいさっぱりなくなっていて、普通の不安や恐怖はもちろんまだわきあがってくることがあるものの、あのおなじみの鯨のような恐怖は、もう戻ってはこないということに気付きました。
巨大な恐怖がなくなったため、心の中のスペースが(これは比喩ですが)すっぽり空きました(もちろん全部ではなく、その恐怖の占めていた空間だけです)。
「なんとラクなのだろう」と思いました。
スペースがすごく空いたため、ストレス耐性が高くなりました。
今までと同じ量のストレスを受けても、あふれてしまわないのです。
常時存在していた(恐怖による)不快感もなくなりました。
母に対する怒りやこの恐怖を消すために、リコネやカルマ解除を受けたわけではありません。
それなのにこんな変化を起こしてもらえたことは、本当に感謝しきれません。
ただラクになると、苦しかったことって、すぐ忘れてしまうものですね。
それに今まで隠れていた、別の有象無象(不安や自己否定)が顔を出してくるというか、それに気付くようになるし・・・。
もっと細かい変化はいろいろちょこちょこありましたし、リコネやカルマ解除とともに受けたトランケート・ワークによる変化、その他、リコネクションによる変化などもありますが、長くなったので今回はこのへんにします。
麻由美さん、本当にありがとうございました。
セラピスト・山田真由美より
とても大きな変化がありましたねぇ。
毎回大きく変化しラクになっていくのを見ているのは、私にとっても喜びでした。
おっしゃっている通り、長年続けてきたクリアリングの効果も加算されていると思いますよ。
お話を伺うと、本当に感心するほど地道に励んできましたものね。
いろんな所での他のセッションの効果もあって、今この時にリコネ、カー・システムのワーク、リコネクションだったのでしょう。
でも今まで長年抱えていたものが、不思議なほどスルッと跡形もなくなくなってしまうって本当にあるんですよねぇ。これは体験してみないと分からない感覚ですけどね。
人生はどこまで行っても、気付く・手放すの繰り返しですね。
今回大きなものを手放せて良かったですね。
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ヒーリング 自分 カルマ 変化 セッション エネルギー 感情 解除 効果 本当 チャクラ 人生 インナーチャイルド リコネクション 山田真由美 体験 意味 感覚 手放 前世 セラピスト 家族 ワーク リコネクティブ 身体 不安 山田 システム 真由美 代女性 言葉 恐怖 瞑想 カー ストレス 記憶 クリアリング 影響 母親 不思議 前世療法 存在 両親 普通 気付 長年 性格 回目 変容 マイナス 感謝 個人 ラク 何度 解消 女性 最後 結果 行動 麻由美 仕方 リコネ 今回 世話 同時 クリア 巨大 日常 世界 毎日 インナー チャイルド 簡単 施術 スペース スルッ 努力 ゼロ 地道 幼児期 準備 空間 動画 コントロール 療法 報告 ドリーン 理性 トランケート クレンジング 成果 幼児 事実 困難 自己 虐待 家庭 愛憎半 整理 不安定 リング 全部 時点 苦痛 呼吸 家族間 多大 必死 自覚 バーチュー 社会 憤怒 文化 尊敬 ペース 電車 長期 真実 感心 心境 自己否定 写真 通奏低音 両方 モチベーション 白黒写真 多少 行為 太刀打 跡形 一点 反省 勤務先 加算 不快感 前世的 執拗 長年抱 長年続 質量 今回大 喚起 累積 怒鳴 手抜 有象無象 カラー 耐性 平日 ヒステリック 常時存在 断言 静止 毎回大 比喩 コネクション 毎日行 文章
USPT(潜在意識下のインナーチャイルドの統合)
USPTとは
USPTとはUnification of Subconscious Personalities by Tapping-therapy
「タッピングを用いた潜在意識下人格の統合」の略称です。
USPTとは早稲田通り心のクリニック院長の小栗康平先生が発案した、タッピングにより解離した人格を引出し統合するという手法で、2007年第103回日本精神神経学会で発表されました。
当初は解離性同一性障害(いわゆる多重人格と言われるものですね)の治療に使われていました。解離性同一性障害は交代人格が出現している時の記憶がないことが特徴です。
しかしある時、解離性同一性障害ではないが幼少期になんらかの問題を抱えている人に試したところ、多くの交代人格が出現し、それを統合すると、内面的な気づき が促され,さらに,苦痛を伴う過去の感情から自由になることにより患者の気分を即効的に楽にすることができるということが分かったそうです。
そして解離性同一性障害(多重人格)とは別に潜在意識下での人格解離ということで、これを内在性解離と呼ぶことにしたそうです。
潜在的な生きづらさをずっと抱えて生きているような人にはこの内在性解離を抱えている人が多いと言われています。
人は、特に幼い時に自分では受け止めきれないような辛い苦しい体験や怖い体験をすると、心の中に「もう一人の私」を作り出し、その人格にその時の辛さや苦しさ怖さを背負わせ、それを潜在意識下に封じ込んでしまいます。これがいわゆる「解離」という心理的状態です。その解離し潜在意識化に封じ込まれた人格は、当時の辛さ苦しさ怖さを当時のまま抱えており、その辛さは何十年たっても風化することはありません。
そしてその辛さを呼び覚ますような過去と類似した体験をすると、その辛い感情が一気に吹き出し、自分でもコントロールできなくなってしまうのです。
例えば、目の前で起こっている出来事自体はたいしたことでなくても、それを引き金にずっと封じ込めていた感情が揺さぶられ、ドーンッと爆発し自分でもどうにも出来なくなると言った感じです。
この「もう一人の私」に背負わせ潜在意識下に抑え込んできた辛い感情が、今実際に生活している自分自身にどれほど大きなマイナスの影響を与えていることか。これが無意識のうちに自分の生活にも人間関係にも、自分の能力を発揮することにも大きな制限をかけ、生き辛さを感じているわけです。
過去の辛い体験や経験 (トラウマ)がどうしても忘れられない、ずっと前の事なのに思い出すと涙が止まらない、なんだかいつも不安や寂しさを抱えている場合は、心の中で解離した人格が、当時の辛い感情を発信しているのです。心の中で解離した人格というよりも痛みや傷を抱えたインナーチャイルドと言った方が分かりやすいかもしれません。
人の心の中には生まれた時にできる「基本人格」(本当の自分)、受け止めきれないほどの辛さを体験した時にできる「交代人格」、定期的に表に出ている時間が最も長い「主人格」という3つの人格があるとされています。
たいがいの人が「自分」と認識しているのは、本当の自分ではなく生き残るために身に付けてきた「自分」です。人が自分の欲求を素直に表現するのは赤ちゃんの時くらいでしょうか。2歳にもなると、こんなことをするとお父さんやお母さんが怒るんだな。嫌な顔をするんだな。と学び始めます。子供は親に受け入れてもらえなければ生きていくことが出来ませんから、親に受け入れてもらえる自分をつくり出します。生き残るために。
そして幼稚園や学校に行けば、親だけでなくお友達や先生に受け入れてもらえる自分。社会へ出れば、上司に同僚に組織に受け入れてもらえる自分をつくり上げていきます。やはり生き残るために。これが主人格と言われるものです。
「基本人格」(本当の自分)は生き残るために身に付けてきた主人格の陰に隠れているような状態で、普段は目を向けてもらうこともあまりありません。
そして皆に受け入れてもらえる自分をつくり上げるために、自分の苦しさ辛さを「もう一人の私」、「交代人格」の私に押し付け封じ込んでしまう。これが自分の心の中で解離した人格(インナーチャイルド)ですね。
その解離した人格(インナーチャイルド)を潜在意識下で統合する手法が「USPT(潜在意識下の人格統合」です。
自分では意識していない潜在意識下での人格解離は、実は珍しいことではありません。むしろ全く解離していないと言う人の方が少ないのではないかと思います。
よく辛かった時の気持ちを聞かれて、「辛かったと思います。」「悲しかったと思います。」と、自分の気持ちを○○だったと思います。と他人事のように話す人も多いのですが、これも辛い気持ちを解離した人格(インナーチャイルド)に背負ってもらっているので、自分では実感として感じられていない一例です。
この場合、自分の意識では辛さを感じずに済むのですが、その辛さは潜在意識の中でなくなることはなく、何かきっかけがあるごとにその辛さ、悲しみや怒りがあふれ出て来てしまいコントロールできなくなってしまうのです。そしてもう一つ問題なのが、このようにして辛い気持ちを解離した人格に押し付け潜在意識下に押し込めていると、嬉しい楽しいといったポジティブな感情を感じることも難しくなってしまう事です。
どんなに自分ではポジティブな方向へ意識を向けようとしても、辛い気持ちを背負っている解離した人格(インナーチャイルド)がネガティブな方向へ足を引っ張ってしまうのです。
心の中で「自問自答」や「脳内会議」を頻繁に行っていることが多いのならば、心の中の「解離した人格」と会話しているのかもしれません。
多くのクライアントにこのUSPTを行ってきましたが、幼少期において辛い経験をしてきた人達、親子関係に問題を抱えている人達に特に効果が大きいと感じます。
幼少期においては両親はある意味神のような存在です。両親がありのままの自分を受け入れ認め愛してくれていたのなら問題はないのですが、親が支配的であったり否定的であったり、逆に依存的であったり過度の期待をかけたりということがあると子供は親に受け入れてもらうために自分の本当の気持ち、辛さや苦しさに蓋をし必死に親に受け入れられる自分をつくり上げていきます。でもそのような未熟な親を満足させることは難しいことです。そして親を満足させられない自分に対し大きな罪悪感や怒りを無意識に抱え込んでいくことになります。これがその後何十年に渡る自己否定感や自信のなさにつながっていくのです。
私自身、親との問題を抱え、それに向き合い何十年も取り組んできました。何十年も抱え込んでいたものですからそれを解決し抱え込んだ感情を解放するにもそれ相応の時間がかかりました。ずいぶん楽になった部分もありました。
でもこのUSPTを教えてもらう課程で私自身もUSPTを体験し、正直に言えば直後は「こんなことで本当に何か変わるの???」と言った感じだったのですが、びっくりするほど大きく変わったのです。最後の最後まで許せなかったものがスルッと許せたのです。これは本当に大きな変化でした。
その後も多くのクライアントにこのUSPTを行って来て、私のように親子関係に問題を抱えている人達に大きな効果があることが分かりました。
同じような苦しみを抱えている人達が、このUSPTを通して楽になり本当の自分を取り戻して生きていって欲しいと思います。
以下に小栗康平先生の著書「人格解離」から内在性解離があるかどうかのチェックリストを引用します
内在性解離評価スケール
よくある=a(3点)、ときどきある=b(2点)、少しある=c(2点)、またくない=d(0点)
1. 記憶があいまいになる
2. 記憶が抜ける
3. その場と関係のない感情、たとえばイライラや不安などが湧いてくる
4. 憂鬱な気分である
5. 死にたいと思う事がある
6. 漠然とした不安感がある
7. イライラ感がある
8. あとで、何であんなに怒ってしまたんだろう、何であんなに泣いてしまったんだろう、と後悔することがある
9. 怒った時には、その場の怒りだけでなく、過去の怒りまで同時に出てくる
10. 悲しい時には、その場の悲しみだけでなく、過去の悲しみまで同時に出てくる
11. 自問自答をしている
12. 脳内会議をしている
13. 決断は容易には出来ない(優柔不断である)
14. 自分の中に別の自分がいる感じがする
15. 自分に話しかける声がする
16. 過去にとらわれやすい
17. 状況によってモードの切り替えをする。たとえば仕事モードなど
18. 苦しみ、悲しみなどは時間が癒してくれない
19. まわりの世界が自分がいる世界とは距離がある感じがする(リアルに感じない)
20. 自分というもの(性格)がよく分からない
0~10点 解離の可能性が低い
11~20点 解離の可能性がある
21~30点 解離の可能性が高い
31~40点 解離の可能性が非常に高い
41点以上 多重人格の可能性が高い
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自分 変化 感情 効果 本当 解放 問題 潜在意識 インナーチャイルド 体験 気持 意味 出来 ネガティブ 障害 意識 人間関係 時間 仕事 不安 子供 イライラ 経験 自分自身 状態 トラウマ 解離 実感 人間 USPT クライアント 関係 記憶 治療 影響 状況 タッピング 部分 解決 可能 過去 不安感 方向 存在 両親 自身 罪悪感 性格 内在性解離 人格 出来事 マイナス 特徴 最後 精神 実際 解離性同一性障害 先生 手法 定期的 私自身 自信 生活 可能性 同時 能力 親子関係 統合 認識 世界 潜在意識下 小栗康平 USPT 無意識 人達 他人 神経 正直 インナー 自由 チャイルド 会話 内在性 幼少期 以下 背負 チェック スルッ 多重人格 期待 内面 親子 後悔 気分 コントロール 依存 人格解離 交代人格 直後 小栗 学校 内在 脳内会議 素直 非常 当時 表現 自己 ポジティブ 普段 友達 以上 一気 リスト 過度 何十年 主人格 苦痛 否定的 基本人格 評価 必死 幼稚園 解離性 満足 社会 漠然 発揮 日本 同僚 早稲田通 当初 小栗康平先生 チェックリスト 自己否定 内面的 距離 潜在的 人格統合 クリニック モード 著書 主人 即効 出現 制限 リアル 優柔不断 内在性解離評価 スケール 自問自答 支配 ピン 組織 ドーン 心理 決断